祝いの席を彩る、縁起の良いお酒たち

古来より、日本では様々な場面で神様へお酒をお供えしてきました。五穀豊穣への感謝、祈願成就のお礼、そして人生の節目を祝う時など、そこには必ずお酒がありました。神聖な儀式に欠かせないお酒は、いつしか「縁起物」として人々の生活に深く根付いていったのです。

お正月のお屠蘇、ひな祭りの白酒、結婚式での鏡開きなど、お酒は日本の伝統文化と深く結びついています。祝いの席で酌み交わされるお酒には、人々の願いや祈りが込められていると言えるでしょう。

なぜお酒は縁起が良いとされるのか？
縁起の良いお酒の種類
縁起を担ぐ、お酒にまつわる風習
富士錦酒造の稲穂酒：豊穣と繁栄を願う
1. 稲穂種の特徴
まとめ
1. 縁起の良い稲穂酒はコチラ

なぜお酒は縁起が良いとされるのか？

お酒が縁起物とされる理由は、一体どこにあるのでしょうか？

神様との繋がり: 神様にお供えしたお酒を「お神酒」と呼び、それをいただくことで神様との繋がりを感じ、ご利益を授かると信じられてきました。古来より、お酒は神聖な飲み物として扱われてきたのです。
生命力や豊穣の象徴: 酒造りに欠かせない米は、生命力や豊穣の象徴です。稲穂が実り、そこから生まれるお酒にも、自然の恵みと生命力が宿ると考えられています。
「清める」という意味合い: お酒には、場を清め、邪気を払う力があるとされています。そのため、お祝いの席や神聖な場所で振る舞われるようになりました。清らかな心で神様と向き合うために、お酒は重要な役割を果たしてきたのです。

縁起の良いお酒の種類

お祝いの席でよく選ばれるお酒には、以下のようなものがあります。

日本酒: 日本を代表するお酒であり、様々な種類があります。中でも、純米酒や吟醸酒など、精米歩合の高いお酒は、特に縁起が良いとされています。丁寧に磨き上げられた米から造られるお酒は、雑味が少なく、クリアな味わいが特徴です。
祝酒: 「寿」や「祝」などの文字がラベルに書かれたお酒は、お祝いの席にぴったりです。見た目にも華やかで、おめでたい雰囲気を盛り上げてくれます。
地酒: その土地で造られたお酒は、その土地の神様と繋がっていると考えられています。地元の食材と合わせて楽しむことで、より一層、その土地の恵みを感じることができるでしょう。

縁起を担ぐ、お酒にまつわる風習

お酒にまつわる縁起担ぎの風習も、数多く存在します。

鏡開き: 結婚式や新築祝いなどで行われる、酒樽の蓋を割る儀式。樽の蓋を開くことで、幸運を開くという意味が込められています。みんなで同じお酒を分かち合うことで、喜びを分かち合い、絆を深めるという意味もあります。
一升瓶: 「一升」は「一生」に通じることから、結婚祝いや長寿祝いによく贈られます。「一生幸せに」という願いを込めて、一升瓶のお酒を贈る習慣は、今もなお受け継がれています。
ラベルのデザイン: 鶴や亀、松竹梅など、縁起の良いモチーフが描かれたラベルのお酒も人気です。おめでたい席にふさわしい、華やかなデザインのお酒を選ぶことで、さらなる幸運を招き入れることができるでしょう。

富士錦酒造の稲穂酒：豊穣と繁栄を願う

数ある縁起の良いお酒の中でも、富士錦酒造の稲穂酒は、特別な想いが込められた逸品です。その名の通り、黄金色に輝く稲穂を俵編みにして瓶に巻かれており、豊穣と繁栄を願う気持ちが表現されています。物事が成る事の象徴である稲穂をまとったお酒は、お祝いには最高です！

富士錦酒造は、静岡県富士宮市に位置し、雄大な富士山の麓で酒造りを営んでいます。創業以来、地元の自然と文化を大切にし、伝統的な技法を守りながら、高品質な日本酒を造り続けてきました。自社田で稲を育て、その稲穂をまだ青いうちに「青刈り」し、天日干しして、１枚１枚地元のみなさまにご協力をあおぎながら菰を製作します。菰は伝統的な俵編みを手作業で行っており、この編みをひと目見るだけで価値があります。

稲穂酒は、富士山の伏流水と厳選された酒米を使用し、丹精込めて醸造された純米吟醸酒と純米酒の2種類です。芳醇な香りとまろやかな味わいは、まさに「至福の一杯」と言えるでしょう。お祝いの席はもちろん、日々の食卓にも彩りを添えてくれます。